1月11日、12日に夢ふたば人が主催する、双葉町の伝統行事「双葉町ダルマ市」が開催され、ふたばプロジェクトもブースを出店しました。ダルマ市は震災後も途切れることなく開催され、町民のみなさんに愛されている行事の一つです。毎年のべ5000人もの方が訪れるとのことですが、今年も大勢の来場者で賑わいました。
開会式前には、ダルマ市の成功を祈願した御祈祷や、神楽奉納が行われ、震災から8年が経ち、昨年復活を果たした三字芸能保存会による「三字の神楽」の舞いからは、まさに”長く続く伝統”といった迫力を感じられました。初日のプログラムでは子供樽神輿や標葉せんだん太鼓の演奏、二日目には双葉町の民俗芸能披露や双葉町芸術文化団体連絡協議会に所属する芸能団体のみなさんによる芸能発表会が行われ、多くの来場者が懐かしい音に耳を傾けていました。他にも、アーティストの方々や大道芸などのパフォーマンスも披露され、小さなお子さんから大人まで、多くの方がダルマ市を楽しんでいる様子を見ることができました。
ダルマ市の主役といえば、やっぱりダルマです。 巨大なダルマを縄で結び、来場者が南北に分かれて引き合う巨大ダルマ引きには、ふたばプロジェクトの職員たちも参加しました。北が勝てば無病息災・豊年満作、南が勝てば家内安全・商売繁盛とされており、今年は2勝1敗で南が勝利しました。 また、消防団の方々がこれまた巨大なダルマを神輿で担ぎ会場内を練り歩くダルマ神輿は、近くで見るとより迫力満点!見ているこちら側にも活気が伝わってきました。
会場には、ダルマ市PRキャラクターの“双葉ダルマさん”が登場。ひときわ目を引く赤い体に、前と後ろ両方に顔がある双葉ダルマさんは子供たちの注目のまと。時には驚いて泣き出してしまう子もいましたが、抱きついたり、体に触れたり、一緒に写真を撮ったりなど、子供たちとダルマさんが戯れている姿を見ていると、自然と和やかな気持ちになりました。
双葉町の特産品である双葉ダルマの販売も行われ、会場内には色とりどり、大小様々なダルマがずらりと並んでいました。双葉町から見える太平洋の海を表す青色でふちどったもの、金色で双葉町の町章を描いたものが双葉ダルマの特徴ですが、心のこもった手作りの品をよく見ると一つひとつ違った表情をしていてそれぞれに個性を感じました。ほかにも、なみえ焼きそばや串焼き、クレープなどの飲食の販売や双葉町に関連する展示ブースなどが並び、縁日を賑やかに彩りました。
私たちふたばプロジェクトのブースでは、ホットドリンクや玉こんにゃく、煮卵を販売いたしました。当日は寒かったこともあり、温かい食べ物や飲み物は多くの方からご好評をいただき、完売することができました。 展示スペースでは、ふたばプロジェクトの紹介パネルや双葉町の近状を写した写真などを展示し、こちらも多くの方に足を止めていただきました。
さらに、ふたばプロジェクト企画でダルマ市をより楽しんでいただくために、会場内を回るクイズ&スタンプラリーを行いました。景品引換所ではクイズの答えを集めてできた合い言葉「ふたばふたたび!」のフレ ーズが響き渡り、私たちも楽しませていただきました。ダルマ市当日から募集を開始した“ふたばファンクラブ”には予想を大きく上回る方々に会員申込みをしていただき、双葉町への関心の高さや応援してくれる方々の温かさが感じられ、心強く、嬉しい限りでした。会員になってくれたみなさん、スタンプラリーに参加してくださったみなさん、本当にありがとうございました。
ふたばプロジェクトとして初めてのブース出店は少してんやわんやしましたが、無事に終わって一安心しています。これからも、ふたばプロジェクトは双葉町を盛り上げていくために一歩一歩、精力的に活動していきます!