双葉町について

震災前

 双葉町は、福島県の大自然に抱かれた風光明媚な町です。町の東側は雄大な太平洋に面し、西側には緑豊かな阿武隈山系を望みます。夏は盆踊り、冬には130年以上続く双葉町ダルマ市など、町内各地区で発展・伝承されてきた伝統文化が地域・町民のきずなをつないできました。昭和40年代までは農業中心の町でしたが、原子力発電所誘致後は、原発関連企業への就業増加に伴い農家の兼業化が進み、それとともに町も発展を遂げてきました。

震災と原発事故

 平成23年(2011年)3月11日、東日本大震災が発生し双葉町は震度6強の揺れに襲われました。大津波による甚大な被害、さらに福島第一原子力発電所の事故により、双葉町は全町避難を余儀なくされました。周辺町村の避難指示が解除されるなか、令和2年(2020年)3月1日現在において、双葉町は全域で避難指示が続く唯一の自治体となっていましたが、同年3月4日、両竹・浜野地区とJR双葉駅周辺の避難指示が解除となり、また、特定復興再生拠点区域内の立入りが規制緩和となりました。

これから

 平成28年(2016年)12月の双葉町復興まちづくり計画(第二次)が策定され、平成29年(2017年)には特定復興再生拠点区域復興計画が国の認定を受けました。“町民一人一人の復興”と“町の復興”を基本理念に、双葉町の復興への歩みは加速しています。2022年(令和4年)の居住開始を目標に、ハード面では「住む拠点」と「働く拠点」の整備が進められています。ソフト面では、帰還する町民の生活再建と帰町・移住される住民同士のきずなづくり、将来双葉町を担う人材の育成など、様々な取り組みが必要とされています。


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