双葉町は、令和2年(2020年)春に避難指示解除準備区域とJR双葉駅周辺の一部区域の避難指示先行解除、令和4年(2022年)春には町への帰還開始を目指しています。行政と民間が知恵を出し合い、ひとりでも多くの町民が帰町し、双葉町へ新たに移住されるみなさんとともに町民主体のまちづくりを実現するため、平成31年(2019)3月、一般社団法人ふたばプロジェクトは設立されました。
ふるさと双葉町のまちづくりプロジェクトが一時的なものではなく、永続的に続いてほしいという願いと、双葉町の無限大の可能性に期待を込めて、略称:FPJの周囲を∞(無限大)のマークで囲みました。虹色は復興やこれからの明るい未来を、縦長の角を丸めた文字は優しさとプロジェクトが上向きに進むことを願い表現しました。
双葉町は東日本大震災及び原子力災害により全町避難を余儀なくされ、10年目を迎えた今もなお継続されています。
そのような中、2020年3月4日に一部区域の避難指示が解除されました。この解除は町への人の流れを生み出し、復興をより加速しようとするものであり、町では2022年春の住民の帰還開始を目標として、除染・生活インフラの復旧などの帰還環境整備に取り組んでいます。
ふたばプロジェクトは、「町と人」「人と人」を繋ぎ、復興まちづくりを推進・サポートしていく役割を担い、官民連携・協働による自立して活動できる組織、及び民間の知恵を活かしつつ公的な性質をもった組織として設立したまちづくり公社であり、そして町の復興まちづくりのパートナーとなる帰還環境整備推進法人に指定されています。
事業展開にあたっては、町や町民などから求められる多様なニーズをしっかりと把握・分析するとともに、町及び民間事業者等との連携・協働を積極的に進めながら、帰還・居住開始を見据えた取り組みを推進していくこととしています。
双葉町はようやく復興への大きな一歩を踏み出したところです。しかし、帰還を希望する方々が少ないこと、産業再興に係る担い手の確保が困難な状況であること、さらには町域の約85%は避難指示解除の見通しがたっていないことなど課題が山積し、復興への道のりは長く険しいものですが、町及び町民の方々、そして双葉町に関心をもってくださる多くの方々とのつながりを大切に、「ふるさとふたばの創生」にチャレンジしていきます。
代表理事 髙野 泉
法人名称 | 一般社団法人ふたばプロジェクト |
所在地 | 福島県いわき市植田町中央3-1-6 |
設立年月日 | 平成31年3月5日 |
代表理事 | 髙野 泉 |
理事 | 伊藤 哲雄 木幡 治 澤上 榮 中谷 祥久 吉田 知成 徳永 修宏 |
監事 | 栗田 健一 |
定款 | 定款はこちらから |
〈基本理念・目的〉
官民協働・連携による ふるさとふたばの創生
民間と行政の協働による町民主体のまちづくりを牽引する
町民のために地域に根ざした事業を展開し、町の将来像に向けた魅力あるまちを創造する
町民同士のきずな、町民と震災後に移住される新たな町民のきずなをつなぐため、交流イベントの開催・運営をサポートします。また、震災・原発事故後に双葉町に起こっている出来事をより広く知っていただくため、語り部の育成、町内視察ツアーの受け入れを実施するとともに、SNSや情報誌を通して町内の復興・復旧状況や復興に向けた取り組みなどをより分かりやすくお伝えします。
双葉町への移住・定住を促進、地域活性化を図るため、町内の利活用可能な空き家・空き地の情報と、その利活用を望んでいる方の情報を収集し、マッチング支援を行います。また、双葉町にかつてのような賑わいを取り戻すため、地域資源を活かした新たな産業をつくり、継続的な雇用を生み出します。
ふたばプロジェクトの事業を通し、若者が活躍し成長する場所づくり、次世代を担う人材育成に取り組み、双葉町を未来につなげます。
また、災害に強い、安心・安全に暮らせるまちづくりをサポートします。