「懐かしい写真を見て思い出話を楽しんでほしい」
「震災前の双葉町がどんなところだったか知ってほしい」
「双葉町が少しずつ前に進んでいることを伝えたい」
そんな想いを込めて、3月11日(木)から28日(日)までの間、「ふたば、ふたたび☆2011→2021 想いをつなぐ写真展」を旧双葉駅舎で開催しました。
私たちの想いが叶って、来場された方々は展示されている双葉町の風景を見て懐かしい記憶が蘇ったようで、会話に花が咲きたくさんの笑顔が見られました。
また、春休み中ということもあり、多くの学生さんが訪れてくれたこともとても嬉しいことでした。 一度は被災地を見ておきたいと初めて双葉町を訪れ、この写真展のほかにも駅周辺の街並みや東日本大震災・原子力災害伝承館を見たり、ふたばプロジェクトスタッフと話をしたり、被災地のことを想い、考え、真剣に向き合っている、そんな姿に触れることもできました。
来場者に記入をお願いしていたメッセージも予想以上に多くの方からご協力いただき、急きょ追加した2枚目のメッセージボードも最終日にはいっぱいになりました。 ひとつひとつのステッカーには、双葉町への応援の言葉や希望、ご支援への感謝など、様々な想いが綴られていました。
また、写真展でメッセージを記入してくださった方へ、インターンの大学生3人が制作提案してくれたノベルティをお配りしました。若者らしいアイデアが詰まった3種類のグッズも大盛況。同時に実施したアンケートもたくさんの方にご協力いただきました。今後、いただいたご意見をもとに双葉町のオリジナルグッズ制作へつなげる予定となっています。
今回の写真展に訪れてくださった方の想いに触れ、町内外問わず、多くの方が双葉町を想い、真剣に「復興」について考えてくれていることに気付かされました。
「あの日」から10年を迎え、復興が進んでいるのか、そうでないのか、意見が分かれることと思います。時間の経過とともに町の景色も変化していますが、町民の皆さんにとってかけがえのない唯一の故郷であることに変わりはないということを、この写真展を通して教えていただきました。 ステッカーに込められた皆さんの想いを未来につなぎ、来年の春「おかえり」と言えるよう、私たちふたばプロジェクトも引き続き邁進してまいります。
メッセージボードはしばらくの間、旧双葉駅舎内に展示しています。また、写真パネルは隣のコミュニティーセンター休憩所に設置していますので、今後もご覧いただけます。 ご来場いただいた方、メッセージ記入、アンケートへご協力いただいた方、足を運べなくてもSNSを見てくださった方、応援してくださった多くの皆さま、本当にありがとうございました。
また、3月11日夜には双葉郡8町村で同時刻に追悼花火を打ち上げました。
震災から10年が経った双葉町を照らす花火、それを見上げるみなさんの想いは様々。
花火打ち上げに際しては、双葉町ふるさと復興事業協同組合様、東京電力ホールディングス株式会社様、前田建設工業株式会社東北支店様にご協力いただきました。ありがとうございました。
花火打ち上げの様子はこちらから。
なお、この映像は旧双葉駅舎でも見ることができます。
あの日、あの時を想って、ぜひご覧ください。