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ふたばファンクラブまちあるきツアーを開催しました!

 10月23日(土)、秋晴れの中ふたばファンクラブ会員の皆さんと双葉町内を歩いてまわる、「ふたばファンクラブまちあるきツアー」を開催しました。この日各地から集まってくださった会員さんは合計15名。北は仙台、南は東京から双葉の地に足を運んでくださいました。

まちあるきツアー01

 受付開始時間の30分前には皆さん旧双葉駅舎にお集まりいただき、会員さん同士交流を図ったり、スタッフと会話をしたりと和やかな雰囲気でイベントが始まりました。
 初めにガイダンスを行い、注意事項やスタッフ紹介、タイムスケジュールを確認しました。

 次に、旧双葉駅舎で双葉町の概要について説明を行いました。震災前の双葉町の人口やどんな特産品があったのか、震災当時の状況はどうだったのか、また現在の避難区域はどのようになっているのかなど、基本情報を確認していざまちあるきに出発!出発前の記念撮影では、皆さんの張り切った笑顔をカメラに収めることが出来ました。

 まちあるきルートに沿って、消防第二分団屯所付近をご案内。屯所では震災当時の出来事を説明すると、皆さんとても真剣な表情でお話を聞いてくださいました。また、すぐ近くにあったコカ・コーラとタバコの自販機が10年前のままという説明をすると、喫煙者の方からは「タバコの値段が安い!」と苦笑いする一面も見受けられました。双葉町内にはまだこういった自販機がたくさんあって、うっかりお金を入れてしまうとどうなるのか、皆さんも気になっていたようでした。

 引き続き震災前ダルマ市が行われていた交差点へ向かったのですが、「ダルマ引きでは南北どちらが勝っても運勢が良い」と説明すると思わず笑みがこぼれていました。歩みを進め国道6号線に向かって進んでいくと、今度は体育館跡にたどり着きました。ここではかつて結婚式も行われていた話を聞いた皆さんは、「そうなんだ~」と驚きの声をあげていました。

 前田川からは案内役をバトンタッチ。町民グラウンドに着くまで、双葉町の桜の名所である前田川の説明を行いました。桜が咲き誇る風景写真を見せると同じアングルを探そうと頑張ってらっしゃる方もいました。

まちあるきツアー09

 続いて図書館に到着しました。この辺りから急に風が強くなり、皆さんにきちんと声が届くよう建物をうまく活用して説明を行いました。この図書館は学生を中心に利用されていた町民に馴染み深い場所なのですが、未だに深い陥没箇所があり、震災の爪痕が色濃く残っている場所でもあります。

まちあるきツアー10

 次に初發神社を訪れました。特徴的な造りの屋根、修復までどのような変遷を辿ってきたかを説明すると、皆さん屋根や境内の石碑に釘付けになっていました。ここでは数分お時間を取ったので、それぞれ思い思いに参拝をしたり、社殿の彫刻をじっくり眺めたりしていました。

 最後に聖火リレーの説明を東口広場にて行いました。コロナ禍で開催された聖火リレー、当日はたくさんの人で沿道は埋めつくされましたが、ふるさとで行われる様子を見ることが出来なかった方がいたのも事実です。町民の帰還が始まらない中で聖火リレーが行われたことを後世に伝えるために建てられた記念碑は、その様子をそっと見続けています。今後月日が経過し、町の景色が変わろうとも、この記念碑は変わることなく、様々な人に町のあゆみを伝えてくれることでしょう。このまちあるきを通してたくさんの人に町の現状を知ってもらい、また双葉町に来てもらいたいということをお伝えして1時間20分のまちあるきは終了しました。

まちあるきツアー13

 まちあるき終了後、質疑応答が行われたのですが、「今後のファンクラブの活動の見通しは?ぜひお手伝いをしたい」「避難指示解除の目途は?」「特定復興再生拠点とは何か?」といった質問が飛び交い、参加してくださった会員の皆さんは双葉町に対して真剣に考えてくださっていることがひしひしと伝わってきました。

 最後にアンケートのお願いと双葉町の洋菓子屋「ふたば茶亭」の焼き菓子セットをお一人ずつお渡ししました。「双葉の味を楽しんでもらいたい」という思いを込めて、双葉町民に馴染み深く、震災前から形が変わらないお菓子をセレクトしました。アンケートにも最後の項目まできちんと回答してくださったり、書き終わった後もスタッフ・会員さんとで交流を深めたりして、双葉町に対する熱い思いを直接聞くことができ、私たちも貴重な時間を過ごすことが出来ました。

 時折、不安定な天気が心配になる場面もありましたが、今回このように会員の皆さんと会話を楽しみながら双葉町をより深く知っていただけたのは、とても良い機会になったと思います。企画段階から新型コロナウイルスの影響を受け、一度は延期となりましたが、大きなトラブルもなく、無事開催できたことは事務局にとっても大きな財産となりました。今回ご参加いただいた皆さん、本当にありがとうございました!これを一つのステップとして、会員の皆さんの力を借りて双葉町を盛り上げていけるようなイベントを企画していきたいと思っております。また双葉町に来てくださいね!


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