2020年3月4日、震災後初めて町内の一部区域の避難指示が解除され、特定復興再生拠点区域全域の立入規制が緩和されました。
あの日から今日で丸2年。
新型コロナウイルスの影響は留まるところを知らず、様々な制限に悩まされる日々が続きました。しかし、そのような逆境にも負けず、一部解除から2年目の1年間、双葉町は少しずつ前進し続けてきました。
ふたばプロジェクトの活動も交えて、2年目(2021年3月4日~2022年3月4日)の町内での出来事を振り返ってみました。
(※1年目の様子はこちら)
東日本大震災から10年という節目を迎え、旧双葉駅舎内では写真展を行いました。
また、夜には双葉郡内8か所で同時刻に追悼花火が打ち上げられました。
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1年延期となっていた東京オリンピック2020聖火リレーが行われました。
多くの観客が見守る中、双葉駅前にて3人のランナーと8人のサポートランナーが聖火を無事に繋ぎました。
震災以降、初めて双葉町で朝を迎えることができるようになりました。
仕事や観光はもちろんのこと、一時帰宅などをされる方にもご利用いただけます。
双葉町民が発起人となり、開催されたイベントです。
双葉町らしい青空と浜風の下、笑顔があふれる一日となりました。
2020年12月に植えた花々が双葉駅前を彩りました。
一年を通して様々な花が咲き誇り、特に6月上旬にはバラが満開。駅周辺がバラの香りで包まれました。
震災以降初めて町内で田植えが行われました。
試験栽培のため味わうことは叶いませんでしたが、順調に育ち無事に収穫することができました。
津波により社殿が流失してしまい、土台と鳥居のみ残った状態で10年以上の月日が流れた中野八幡神社。
津波被害や帰還困難区域内で立ち入りが困難な神社を合同で祭る「合祭殿」も兼ねています。
特定復興再生拠点区域内の4地区12か所で出荷制限解除に向けた野菜の試験栽培が始まりました。
町民の皆さんが定期的に世話をして、無事に試験用として5種類の野菜が収穫されました。
震災当時の状態と前に歩み始めた姿が混在する双葉町。
ふたばプロジェクト職員が都度説明をしながら、「今」の双葉町を歩いて回りました。
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モチーフは伝統行事の野馬追。あえて馬ではなく「人」にフォーカスして描かれています。
他にも双葉町に縁のあるものをモチーフとした2作品がこの1年で誕生しました。
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2022年8月末に業務開始予定の双葉町役場仮設庁舎の起工式が行われました。
町民が交流し、安心できる場所になることが期待されており、整備が進められています。
震災前の冬の風景を少しでも復活させたいという想いで始まったイルミネーション。
町内外の方々にも協力していただき、2022年1月末までの約2か月間、双葉駅周辺があたたかいヒカリに包まれました。
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朝早くに沢山の方が集まり、屋上から初日の出を臨みました。
雲が厚く、なかなか太陽が顔を出しませんでしたが、今年も変わらず双葉町を明るく照らしてくれました。
双葉町産業交流センター1階のフードコートに「ふたばのおらほや」がオープンしました。
これにより、町内の食事処が4店舗になりました。皆様ぜひお越しください!
昨年はコロナウイルスの影響でダルマの販売会のみに留まりましたが、今年は再びいわき市勿来町復興公営住宅にて開催されました。避難先での開催は今年が最後。来年以降は特定復興再生拠点区域の避難指示解除に合わせて双葉町内での開催が叶うかもしれません。ふたばプロジェクトでも案内所兼休憩スペースを設け、来場者の皆様にご利用いただきました。
6月の避難指示解除に先立って準備宿泊が開始しました。パトロール隊の出動式も行われ、震災以降初めて民家に再びあかりが灯る記念すべき日となりました。
徐々に人の動きが増えている双葉町。著名人の方々も足を運んでくださいました。
旧双葉駅舎にはサインを飾っていますので、お越しの際はぜひご覧ください!
以上、双葉町にまつわる 出来事を抜粋して振り返りました。
今年はついに特定復興再生拠点区域の避難指示解除が6月に予定されています。
また、役場の仮設庁舎や駅西住宅の入居開始も控え、大きく変化する1年となりそうです。
引き続き、少しずつ前進する町の様子をお伝えしてまいりますので、ご支援、ご協力をいただけますと幸いです。
今後もよろしくお願いいたします。