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双葉町でのブロッコリー栽培についてインタビューしました!

2022年、双葉町でブロッコリーの栽培が始まり、原発事故後初の双葉町産農作物の出荷という大きな一歩を踏み出しました!

そして今年も9月に苗を植え、12月20日からは収穫作業が始まりました!

今回は、双葉町でのブロッコリー栽培に対する想いや今後について、農家の木幡 治さんにインタビューをしました。

木幡治(73)さん

先祖代々、双葉町でコメ作りをしてきた農家です。

以前はJA福島さくらで代表理事復興対策本部長を務めていました。

現在は、避難先のいわき市から片道1時間かけて通いつつ、町内でブロッコリーを栽培しています。

これからの双葉町の更なる営農再開に向け、1つの道筋を作ろうと日々奮闘しています。

木幡さんに双葉町での農業についてお話を聞きました♪

支援員:双葉町産ブロッコリーの特徴は何ですか?
木幡さん:去年初めて作ったが、食べた方からは「甘い」と言われた。けど、なぜ甘みがあるのか原因は分からない。堆肥とかが関係しているのかもしれない。これは誰かに分析してほしいな(笑)

支援員:双葉町産のブロッコリーはどこで食べられますか?
木幡さん:一番多いのが県内かな。首都圏には余り出ていない。大体は県内で消費される。

支援員:木幡さんがブロッコリーの栽培を行うことで、周りの人に影響はありましたか?
木幡さん:去年は私だけだったが、今年は㈱JAアグリサポートふたばが行っていて、来年からはやりたいと声をあげている町民の方もいる。誰かが始めると他の人もやり始める。

支援員:双葉町の農業の課題について教えてください。
木幡さん:担い手不足が一番の問題。農業をやるには、担い手が必要だが、簡単には解決しない。ですから、新しい生産組合を作って担い手として羽鳥地区の営農再開に向けて進みたいと思い、打ち合わせを重ねている最中。

支援員:双葉町でのブロッコリー栽培や農業について、今後の計画を教えてください。
木幡さん:今私たちの地区(下羽鳥と長塚)は、保全管理として約40町分の田んぼと畑の草刈りや耕運を行っている。今後は、田んぼや畑1枚あたりの面積を増やして生産効率をあげていきたい。また、下羽鳥地区では、田んぼと畑と両方作っていくための計画を月1回集まって立てている。これは町や県にも協力、指導を受けて進めているところだ。
水利施設の課題も残っているが、将来的には今後は水田や玉ねぎ、大豆などにも挑戦してみたい。

支援員:双葉町の農業について詳しく教えていただきありがとうございました!

その後、木幡さんが栽培しているブロッコリーの収穫作業を見学しました!

復興支援員の感想

木幡さんの「誰かが始めないと何も始まらない」「誰かが始めると他の人もやり始める」という言葉が心に響きました。課題を含め双葉町の農業に向き合いながら、営農再開の第一歩を踏み出した木幡さんに感謝いたします。双葉町の農業がこれから更に盛り上がっていくこと、1人でも多くの方に双葉町産の農作物が届くことを期待しています!


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