「双葉町に来る楽しみが増えた。」
12月5日(土)JR常磐線双葉駅(東口)広場で行われた「ふたば、ふたたび☆まちなかガーデンプロジェクト花植え活動」。参加者からはこんな声が聞かれました。
双葉町は、今年3月4日に双葉駅周辺の一部区域が避難指示解除となり、JR常磐線が全線運転再開、同時に双葉駅も営業を再開しました。9月には避難指示が解除となった中野地区に東日本大震災・原子力災害伝承館がオープンし、双葉町に訪れる人が増え新たな人の動きが出てきています。
「駅が立派になって復興が進んでいる」と感じる人がいる一方で「建物の解体が進み更地が広がって寂しい」という声も聞かれます。
「双葉町を訪れた人に少しでも明るい印象を持ってもらいたい。」
そんな思いから、ふたばプロジェクトはこれまで、町内で復旧復興作業に携わっている方やふたばファンクラブ会員の方と一緒に双葉駅周辺の草刈りや清掃活動を行ってきました。
(環境美化活動についてはこちら)
「次はもっと多くの方と一緒に駅前に花を植えたい。」
「町の玄関口となる駅前にほっとできる庭をつくりたい。」
「たくさんの方に庭を眺めたり手入れをしたりすることで双葉町の空気を感じてほしい。」
いろんな想いが重なって、今回のプロジェクトが動き出しました。
当日は、双葉町伊澤町長にもお越しいただき、町民、ふたばファンクラブ会員、復興作業関係者など、スタッフを含めると合計80人ほどの方々が駅前に集まりました。
この日、植えたのは町の木でもあるセンダンをはじめ、バラ、クリスマスローズ、チューリップ、ビオラなど500苗以上。あいにくの雨模様ではありましたが、参加者同士で植え方を教え合い、協力し合って作業を進める姿も見られました。
他にも、ふたば、ふたたび☆七福ダルマのステッカーに双葉町への想いや願いを記入するコーナーや温かい飲み物を飲みながらの休憩コーナーも準備しました。
双葉町でたくさんの人が笑っている姿、花を植えている姿、お茶を飲みながらおしゃべりする姿、どれも当たり前の様で当たり前じゃない、本当に尊い光景でした。
また、今回の花植え活動開催にあたり、UR都市機構様、株式会社NTTドコモ様、東京電力ホールディングス株式会社様、前田建設工業株式会社様、大森プランツ株式会社様から多大なご支援をいただきました。誠にありがとうございました。
今回の花植え活動をスタートに、これからは双葉町の空気を感じながらこの庭や花の手入れを通してより多くの方々の双葉町への愛着や新たな想いを深めていくこと、そしてこの花を通じた活動を町内に少しずつ広げていけたらいいなと考えています。
今月中旬には、双葉町立幼稚園・小中学校の園児・児童・生徒の皆さんと、来月には県外の自治会の皆さんとプランターへ花を植え、双葉駅周辺に飾る計画も進行中です! 双葉町にお越しの際はぜひ駅前の「ガーデン」をご覧ください。